投稿:2020.02.06/ 最終更新:2023.12.04

四角形ではない宅地をご覧になったことはありませんか?宅地は必ずしも四角形とは限りません。具体的にはどのような変形地があるのでしょうか?ここでは変形した土地の間取りで考えるポイントや、庭やウッドデッキとして活用するアイデアについて考えてみましょう。

変形地ってなに?

変形地とは土地が四角形ではない、いびつな形状の土地のことです。正方形や長方形なら四隅があり建物を建てやすいですが、例えば三角の場合、その中に正方形を作るとすれば、正方形は小さくなります。

また、変形地に近いもので旗竿地(はたざおち)と言うものがあります。「鰻の寝床」と言われる横幅が狭く細長い土地です。旗竿地はまだ変形地に比べて四隅があるので家は建てやすいですが、細長い家になってしまいます。

どちらも土地も形状の悪さから通常より安く購入することができます。家の建て方さえ工夫すれば、土地代が安くなるのでマイホームの購入価格をぐっと抑えることができます。

そのかわり十分に購入前に形状を確認して有効活用することを考えなければ、まともに住めない家になったり、家を建てること自体ができなくなったりする恐れがあります。

変形地を間取りで工夫するには?

住宅の建設には向かないような変形地に、普通の住宅を建てるとなると難易度は高くなります。設計段階からさまざまな工夫をしなければ、住みやすい住宅にはなりません。変形地こそデザイン力の見せ場です。

さて変形地に住宅を建てる前に周辺の状況を確認しておきましょう。特に日当たり、風通し、プライバシーなどの確保は大事で、それらが十分であれば少々狭い住宅でも住みやすい家となります。

間取りを考える場合、ワンフロアを細かく分けると1つ1つの部屋がどうしても狭く感じます。その場合は思い切ってワンフロアで使うのも一つの方法です。

例えば、1階はリビングやキッチンとして家族全員の共有スペースとしてワンルームにします。2階に個人の部屋を考える場合でも、あえて壁で仕切るのではなく収納家具などで部屋を分けるということもできます。この場合、細かな部屋が必要無くなればいつでもワンルームにできます。

またできるだけ廊下を設けないことも大事です。部屋を仕切る場合、「田の字」型に仕切ると無駄な廊下は生まれません。

変形地にできた住宅は収納スペースが不足しがちです。例えば階段の下などのデッドスペースを収納スペースとして有効に利用することも大事です。

また半階ごとに空間を設けるスキップフロアを活用すれば奥行きが出せ、部屋数も増やすことができます。

変形地を庭として活用するのがおすすめ

細長い間口の狭い敷地では、採光が難しいですが、建物のほぼ中央に庭をつくり、1階、2階とも庭に面した部分を大きな開口にすれば、明るい日ざしや風がたっぷりとり込むことができます。奥行き感がある場合、アプローチを見て楽しめるようにする庭造りをしましょう。敷石の張り方や植栽に工夫して、季節の草花を植えたりするときれいに見えます。

密集地の細長い敷地では、中庭を囲むようなコの字形の建物にすると、採光も通風もよくなります。ウッドデッキを使用することで、部屋の一部にも利用できます。

三角形や台形の敷地は無駄を出さないよう、鋭角の先端部分を庭として活用し、植栽スペースや物置などに利用するのも一つの考えです。

さまざまな形状の変形地を庭として活用することにより、他の家には見られないような個性的な家づくりをすることが可能です。これからマイホームをお考えの方は、変形地も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

変形地の庭にウッドデッキの設置をおすすめする理由とは?

住宅部分以外に狭い土地や変形した土地が残っている場合、デッドスペースのまま放置するのはもったいないです。

そこでおすすめなのがウッドデッキです。狭い土地、変形した土地すべてをウッドデッキで仕上げれば、リビングなど室内の延長として広い印象を与えます。デッドスペースとなっていた土地を余すことなく活用できるのです。

狭い土地を放っておくとやがては雑草だらけになるのは目に見えています。仮にウッドデッキですべてをカバーできなくても、砂利を敷けば雑草が生えるのを最小限にくい止められます。

洗濯物を干すのに使うにしても、段差が生まれないので、室内から直接水を含んで重くなった洗濯物を持ち出せます。

観葉植物などを一つ二つ置くだけでオシャレな空間に変身します。また小さなテーブルとイスを置くことができれば、非日常の感覚でお茶を楽しむこともできます。

使いづらい変形地の有効活用にウッドデッキがおすすめの理由

三角形や細長い旗竿地など、普通の感覚で住宅が建てにくい土地を変形地と呼びます。大きな四角形が取りにくいため、広い住宅は建てにくいのが普通です。

この場合、思い切ってワンフロア―として使えば窮屈感は感じません。また廊下は作らないこと、スキップフロアにして部屋数を増やすことも必要です。

細長い土地や三角形、台形の土地は随所に庭を設け有効に活用しましょう。そして広く見せるための究極の活用法はウッドデッキにすることです。室内の延長としても活用できます。段差も無いため、室内から洗濯物を出して干すのも便利です。小さなテーブルとイスさえあればオシャレな空間に変身します。

三角形の隅などデッドスペースになっている所があれば、一度ウッドデッキを考えてみて下さい。

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