猫といえばどのようなイメージがありますか。童謡でこたつで丸くなると歌われるように、暖かいところが好きだというイメージをお持ちの方がたくさんいらっしゃることでしょう。冬でも、日当たりのよいところを探して日向ぼっこをしているところをよく見かけます。
猫が日向ぼっこが好きなのには、実は暖かいところが好きだという以外にも様々な理由があります。太陽光を浴びることで、殺菌効果を期待したり、ストレスを解消したり、毛がふわふわになったりします。
おうちで猫を飼っていらっしゃるなら、猫が日向ぼっこを存分にできるスペースを作ってあげるとよいでしょう。ウッドデッキなどがあれば最適です。ここでは猫の日向ぼっこについて詳しくご紹介していきますので、参考にしてください。
猫は陽に当たることで体温を保っているって本当?
猫は人間と同じ恒温動物であり、体温を一定に保って生きています。その体温を一定に保つための一番手っ取り早い方法が陽に当たることです。
陽に当たることによって、体温の低下を防ぐ他、体が冷えても効率よく温められるため、体温を維持しやすくなります。そのおかげで、血流が良くなり、身体中に栄養が行き渡り、老廃物の排出がスムーズになります。
そして、体が温かくなり、免疫が働くようになり、病気に罹りにくくなります。そのことを本能的に知っていることから、猫は日向ぼっこを好みます。
ちなみに、猫が日向ぼっこを好むのは野生の名残だといわれています。野生の猫は、狩りをする時以外は体力を温存する為に休んで過ごします。その休む場所の日当たりがよいと、無駄な体力の消耗が無く、体温を上げることができるため、体力を温存できます。
猫が日光浴するのは殺菌効果を狙っているって本当?
猫は日光浴を好む動物です。猫が日光浴をすることによって、菌だけでなく、ウイルスやダニなどの寄生虫の増殖を抑える効果があることが考えられています。
太陽光の紫外線には、殺菌効果や消毒効果があることは、よく知られていることです。中には、皮膚に常在しているけれども紫外線によって増殖が抑えられる菌があります。それから、日光浴で被毛を乾燥させることによって、菌やウイルスの増殖を抑える働きがあることが考えられ、皮膚病の予防効果がある可能性があります。
このようにして、適度に日光を浴びることによって、雑菌や微生物から猫の皮膚を守ることができます。
日光浴をすることによって、菌やウイルスだけでなく、ダニ、カビなどの増殖を抑えられ、そのことが様々な病気の予防につながることも、猫が本能的に日光浴を好き好む一因だと考えられます。
猫は日光浴することでストレスが解消されるって本当?
猫は日光浴することでストレスが解消されるという説があります。飼い猫は基本的にずっと室内で飼育されているため、日々の生活でストレスをどんどん溜めてしまっているかもしれません。
そうした猫に対しては、逃亡防止の柵があるお庭やウッドデッキなどに出してあげて、少しだけ外の自然に触れさせてあげるのがストレスの解消に繋がります。
室内とは違う風や空気の香り、虫の音や鳥のさえずりなどを感じる事によって、人間と同様に猫もまたリラックス効果が得られるのではないでしょうか。
家の敷地内とはいえ外に出すのが不安、またはそういったスペースが無いといった場合は、日差しが良く入る窓際に移動するだけでも十分です。窓ガラス越しでも明るい日差しを浴びれば体はポカポカと暖まります。
あまり長時間の日光浴は体温が上昇し過ぎるなどして、かえってストレスを溜める事にも繋がってしまいますので、飼い主の方も一緒に行っている場合は適度なところで切り上げましょう。
猫は日向ぼっこすることで毛がふわふわになるって本当?
猫は日向ぼっこをすることで毛をふわふわにしているという説があります。
猫が日向ぼっこをすると、その毛は紫外線による消毒ができていることになります。布団干しや医療機器の紫外線消毒と同じように、菌や寄生虫の繁殖を防ぐ効果があります。ダニを死滅するにはより高温が必要になるので日向ぼっこだけでは除去できませんが、繁殖を防ぐことができます。皮膚に細菌や寄生虫を寄せ付けないことで、綺麗な体毛、すなわちふわふわの毛を保つことができます。
また、日向ぼっこによって温まった毛は、毛の内部の水分が蒸発し、除湿状態になります。乾燥機にかけたタオルと同じように、湿度のない状態で毛の一本一本が乾いていているので、触るとふわふわになるのです。
猫がいる家庭のウッドデッキに手すりをつけたほうがいい理由とは?
猫がいるご家庭なら、ウッドデッキに手すりをつけることをおすすめします。それも、充分な高さの手すりがよいでしょう。それは、猫がウッドデッキから外に出てしまうのを防止するためです。
猫が簡単に飛び越えられない高さの手すりを設けておかないと猫はあっさりと脱走してしまいます。また家の敷地内から逃げるつもりはなくても、高さのあるウッドデッキから転落して怪我をするなどの心配もあります。そんなトラブルを回避するためには十分な高さの手すりが必要となってきます。
手すりは開放感を残すために外が覗ける隙間があった方がよいですが、そこから猫が出ていってしまったら意味がないので、猫が通り抜けられないものを選びましょう。猫が逃げ出せない安全性と外の開放感を兼ね備えたウッドデッキを作れば、猫にとっては遊び場が増えて運動不足やストレスの解消に繋がります。
また猫は縄張り意識を持っていますので、行動範囲が広がり過ぎると巡回ルートも増えるので猫にとってストレスになると言われており、ウッドデッキに手すりをつけるのは猫の行動範囲を適度に抑える効果もあります。
飼い主にとっても、猫が手すりを超えて外に出ないので安心できますし、ウッドデッキをまめに掃除して綺麗な状態を保っておけば猫が汚れて家に入ってくる事もなくなるなどのメリットがあります。
奥深い猫と日向ぼっこの関係まとめ
猫を飼っているなら、猫が日向ぼっこできる環境を整えてあげましょう。猫は日向ぼっこを好みます。日向ぼっこをすることにより、体温を保って健康を維持したり、太陽の殺菌効果で毛についた菌やウイルスを除去したり、ストレスを解消したりしているといわれています。また、日向ぼっこをすることで毛がふわふわになります。
猫が気持ちよく日向ぼっこをできるためには、ウッドデッキを猫が出入りできるようにして、猫が逃げてしまわないように十分な高さのある手すりをつけておくと安心です。手すりの高さを猫が登れないくらいの高さにしておけば、逃亡を防止するだけでなく、登ってしまった猫が落ちて怪我をするリスクも避けられます。
ウッドデッキを猫の行動範囲にできれば、逆に外まで出かけなくても十分運動ができるので、猫が汚れにくくなるというメリットも期待できるでしょう。
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