投稿:2021.05.06/ 最終更新:2023.12.04

ゴーヤ

春から夏にかけては、気温もぐんぐん上がり日照時間も伸びるため、家庭菜園で様々な野菜を育てるのに適しています。5月に種まきをするのに特におすすめなのはゴーヤです。ゴーヤは沖縄料理に使われる野菜として有名な夏野菜で、最近ではグリーンカーテンとしてもよく栽培されるようになってきました。

グリーンカーテンとは、窓の外や壁にツル性の植物をカーテンのように育てたもののことをいいます。日差しを遮ったり温度を下げたりする働きがあります。ゴーヤでグリーンカーテンを作れば、夏場のエコ対策と家庭菜園を同時にできますので一石二鳥です。ここではゴーヤとその育て方についてご紹介していきますので、是非ゴーヤのグリーンカーテンを作ってみてください。

ゴーヤってどんな野菜?どんな栄養素がある?

ゴーヤとはどのような野菜で、どのような栄養素があるのでしょうか。ゴーヤにはたくさんの栄養が含まれていますので、詳しくご紹介していきましょう。

まず、ビタミンCが豊富です。ビタミンCは美肌作りをサポートしてくれる成分で、油炒めにしても壊れにくいというのが特徴です。動脈硬化の防止や、ガンの原因となる活性酸素を抑制するともいわれています。

ゴーヤにはβカロテンも多く含まれています。βカロテンは体内に入りビタミンAに変化することで、皮膚や粘膜を丈夫にします。抗酸化作用にも優れ、目にもよく、がんの予防や免疫力の強化に役立ちます。

また、ゴーヤは食物繊維も豊富で整腸作用があります。水溶性食物繊維は食後の血糖値上昇を抑えます。不溶性食物繊維は腸の運動を促し、コレステロールなどの排出に役立ちます。

その他、細胞内の水分量を調整し、余分なナトリウムを排出するため、血圧を下げる効果があるといわれているカリウムや、造血作用がある葉酸も豊富に含まれています。

このように栄養が豊富であれば、カロリーも高いのではと気になるかもしれません。しかしながら、ゴーヤは100g当たり約17kcalと低カロリーです。

ゴーヤをプランターで育てるとどんなメリットがあるの?

5月に種まきをする植物といえば、ゴーヤです。ゴーヤをプランターで育てると、様々なメリットがあります。

まず、プランターで初心者が育てるのに適しているので、家庭菜園は初めてだという方でも簡単に挑戦できます。プランターで育つので、マンションのベランダなどでも大丈夫です。

それから、ゴーヤはグリーンカーテンになります。最近は、エコブームでグリーンカーテンへの関心も高まってきました。暑さに強く生育旺盛なゴーヤは、ツルをどんどん伸ばし、葉を広げて日陰をつくってくれるので、グリーンカーテンに適しています。また、ゴーヤの葉の蒸散作用によって、気温が下がるという効果もあります。

さらに、ゴーヤは1株からたくさんの実がとれるので、夏の間しっかりゴーヤを食べることができるというメリットもあります。

種から育てるなら5月に蒔きますが、苗を買ってくるなら7月頃からでも始められます。

良いゴーヤカーテンを作るためのコツとは?

ゴーヤカーテンを上手に作るには、いくつかポイントがあります。

まずはプランターの選び方です。ゴーヤは根を大きく張る植物のため、なるべく深くて少し大きめのプランターを用意します。

それから、支柱とネットを早いうちに用意し、つるが伸びてきたらネットに巻き付けていくように誘導しましょう。

水やりと肥料をきちんと与えると、すぐに本葉が8枚くらいまで育ってきます。この時に一番大切なのが、摘心をすることです。この摘心をきちんとしないと、スカスカのグリーンカーテンになってしまい育て直す事は難しいです。
本葉が8枚くらい育ったら必ず摘心をし、たくさんの緑の葉が育つよう調整しながら育てていきましょう。そうすることで、たくさんの緑が生い茂ったゴーヤカーテンを作ることができます。

ゴーヤを育てる際の注意点とは?

ゴーヤは比較的育てやすい野菜ですが、いくつか注意点があります。

まず、ゴーヤはウリ科の植物なので、土は毎年入れ替えましょう。そうでなければ連作障害を起こしてしまいます。赤土と腐葉土の割合は6対4か7対3くらいで配合し、苦土石灰を一掴み入れましょう。

種まきは、気温20~25℃になる4~5月ごろに行います。はさみやペンチを使い、種の尖った部分をほんの少しだけカットし、水に一晩浸し発根してからまくのがおすすめです。ゴーヤは発芽が安定しないので苗を購入してやるのもおすすめです。

それから、水をたっぷりやることも大切です。水切れになれば花が弱り、花に水がかかると実付が悪くなるので、管理が大事です。土の表面が乾いたらたっぷり水をかけてあげましょう。気温が上がる前の午前中と、夕方乾いていればもう一度与えます。

肥料については、市販で肥料入りの培養土の場合は不要です。それ以外は、牛糞堆肥や緩効性の化学肥料を土に混ぜておきましょう。植え付け後は2週に一度、野菜用の液体肥料を与えます。肥料不足は葉の変色や花付きが悪くなり、最悪枯れてしまいます。逆に肥料が多すぎると葉やツルが多くなり、実がならなくこともあるので様子を見ながら加減しましょう。

ゴーヤを育てる際の誘引って何?なんで必要なの?

ゴーヤはマンションのベランダでも栽培することができ、収穫したものを食べる喜びもあります。そのゴーヤを育てるには「誘引」という言葉を理解しておく必要があります。
誘引とは、植物の茎、枝、ツルを支柱に結び付けて固定するという作業になります。

誘引はウリ科、マメ科など、ツルが伸びる植物に対して行います。誘引することで、ツルを伸ばしたい方法に導き、植物全体の形を整えることができます。

さらに、株への負担を軽減することができます。また、実の重みや風などの影響で苗が倒れないようにする効果もあり、花や実が付きやすくなります。

誘引には支柱と紐が必要になります。緑のカーテンにしようとすればネットも用意しておきましょう。

苗を植え付け、支柱を立てたら、ツルを誘引する方向を決めます。紐で茎、枝、ツルを支柱やネットに固定していきます。この時、植物の成長も考え、ゆるめに「8」の字を書くように結んでいきます。きちんと誘引できれば、風通し、日当たりがよくなり、植物同士の間隔も取れるため、病害虫の被害を防ぐこともできます。

夏に向けてゴーヤのグリーンカーテン作り!ゴーヤの育て方まとめ

ゴーヤはニガウリとも呼ばれる野菜です。初心者でも育てやすい野菜のひとつで、プランターで育てることができます。大きめのプランターとカーテンにするためのネットや支柱、紐を用意して。肥料入りの培養土を買ってくれば、種をまいて栽培を始められます。
種からが難しければ苗を買ってくるのもよいでしょう。土の表面が乾かないようにしっかり水をやりながら育てます。本場が8枚くらいになったときに摘心をし、ツルを誘引しながら育てましょう。
葉の茂ったグリーンカーテンは夏の間日差しを遮って木陰を作ってくれますし、花がたくさん咲くと嬉しいものです。さらに、美味しいゴーヤを何度も収穫できるという楽しみも与えてくれることでしょう。

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