投稿:2021.03.10/ 最終更新:2023.12.04

暖かい日が増えてきて、家庭菜園を始めようかという方も多いことでしょう。冬の間は何も植えていなかったプランター、あるいは冬野菜を収穫し終わった家庭菜園に、何を植えますか。3月からの家庭菜園は人参がおすすめです。

人参は栄養素も豊富ですし、様々な料理に使うことができます。彩も豊かで、無農薬で作る家庭菜園の人参なら、葉っぱまで食べることも可能です。育てるのも比較的簡単なので、初心者の方でも安心して育てることができます。

人参ってどんな野菜?人参に含まれる栄養素とは?

カレーや肉じゃがなど、様々な料理に使われる人参は、緑黄色野菜の代表としても有名です。どの家庭でも食卓で人参の登場回数は多いと思いことでしょう。

人参のカロリーは100gで37kcalと低めにも関わらず、比較的腹持ちします。皮は固かったりあくが強かったりする場合もありますが、しっかり洗えば食べられます。皮にも栄養が含まれているので、積極的に食べることが推奨されています。

人参の栄養素と言えばカロテン・ビタミンC・カリウム・カルシウム・βカロテンがあります。βカロテンの量は緑黄色野菜の中でも人参がトップクラスです。カロテンはキャロットが語源といわれていることからも、そのβカロテンの量の多さがわかるでしょう。

βカロテンにはどんな効果があるのでしょうか。βカロテンは摂取すると体内でビタミンAに変わります。ビタミンAには免疫機能の改善、がん予防などの効果があります。人参は気軽に食べられるだけでなく、そのような効果があるので一石二鳥です。

プランターに人参の種を蒔くときのポイントとは?

人参は栽培が簡単なため家庭菜園で人気の高い野菜ですが、プランターで人参を栽培するときに、どの人参が育てやすいかを知っていますか。プランター栽培成功の秘訣は、まずは種選びから始まります。

プランター栽培なら、サイズの小さい人参がおすすめです。具体的な品種としては、ミニ人参や、三寸人参がよいでしょう。

種を選んだら、次は種を蒔くタイミングを考えましょう。プランターの人参を栽培する時、栽培しやすい時期があります。種の袋に適した蒔き時が書かれているので、お住まいの地域の気候を考慮して、適切な時に蒔きましょう。

それから、人参は深く根を張るので、プランターの深さも大切です。20リットルくらいの中型から、25リットル以上の大型など、深さのあるプランターを用意するのが重要です。

いざ種を蒔くときは、プランターの土を湿った状態にし、直径約3cm、深さ1約cmの穴を数ヶ所開けます。一つの穴に人参の種を3~5個を目安に蒔きます。その上から土を被せ、軽く手で押さえて土と種を密着させます。人参は発芽するために日光が必要です。従って覆土は厚すぎないようにすることがポイントです。

プランターに人参の種を蒔いてから発芽までのポイントとは?

植物の中には、種を蒔いたらあとは勝手に育ってくれるものもありますが、人参は発芽までのケアが大切な植物です。ポイントは、水と日光です。

人参は水を多く必要としますので、種を蒔いた場所を中心に霧吹きで水をかけ土を湿らせます。ジョウロなどで水やりすると、種が浮いてしまうことがあるので霧吹きするのがおすすめです。芽が出るまでの間、土の表面が乾いたら霧吹きで水やりします。乾燥させると芽が出ないので注意が必要です。

また、人参は発芽するために日光が必要な向光性の植物です。よって、プランターは日向に出してやりましょう。日当たりによって適宜プランターを移動させてやると、なおよいでしょう。

プランターで人参を育てる際の間引きのポイントとは?

プランターで人参を育てる際の間引きのポイントはいくつかあります。人参の間引きは、合計2、3回行います。まず、苗が幼い時期は成長が遅いので慌てて間引かないように注意しましょう。間引くタイミングは、葉と葉が触れ合うようになった時です。

1回目の間引きは、本葉が1~2枚になった頃で、その時の株間は2センチ間隔にします。その後、本葉が3~4枚に成長した時に2回目の間引きを行います。2回目の株間は、3、4センチ間隔にします。間引く株は、草勢が著しく旺盛な株や弱い株、葉の色が他の葉と異なっている株を間引いて、よく整った生育の良い株を残すのがポイントです。

2回目の間引きの後に1回目の追肥を行うとともに苗がぐらつかないように土寄せも行いましょう。間引きして残った株の本葉が5~6枚になった時が、3回目の間引きを行って1本立てにするタイミングです。株間を10センチ程度確保するように、不要な苗を根元から引き抜いてしまいましょう。

3回目の間引きを行った後も2回目と同じように追肥と土寄せを行うのを忘れないようにしましょう。

人参嫌いの子ども向けメニューのレシピとは?

人参を育てるきっかけのひとつに、子どもの人参嫌いを直すためという理由があげられます。自分で育てた人参なら、愛着を持って食べられるかもしれません。

人参を自分で育ててみる以外にも、子どもの人参嫌いを直す子供が嫌いな人参を食べられるようにするには、子供が人参を嫌いな理由を考え、それを気にならなくする別の調理法を試してみるのもおすすめです。

煮た人参の柔らかい食感が苦手だというなら、炒めてシャキシャキの食感にしてみましょう。牛蒡などの食感の強い野菜と一緒にごま油で炒めるなどがおすすめです。

見た目が苦手だというなら、色が目立たないカボチャのポタージュや、カレー、ハンバーグ、ミートソースに混ぜてしまいましょう。

人参の匂いが苦手なお子さんには、人参をバターソテーしたり、カレーやケーキの中にすりおろして混ぜたりしてみませんか。また、下茹でする事で匂いを軽減できます。

子どもは、色や見た目から野菜を警戒し、食べられるかを判断する材料にするので、切り方や、ピックなどの見た目を可愛く工夫するのも大切です。

3月に植えるなら人参!育て方のポイント全部まとめました

春になったら家庭菜園をしたいという方はたくさんいらっしゃいます。3月に種を蒔いて何か育てるなら、人参がおすすめです。人参はプランターでも育てやすい野菜として知られていますし、どんな料理にも使えます。

家庭菜園で人参を育てるポイントとしては、サイズの小さい人参を選ぶこと、深いプランターを使うこと、種蒔き後は日光と水をしっかり与えること、間引きのタイミングに注意し、間引きごとに追肥と土寄せをすることです。

人参はβカロテンが豊富な緑黄色野菜で、私たちの毎日の食卓を豊かにしてくれます。人参嫌いのお子さんも、自分で育てた人参なら食べられるようになるかもしれません。プランターでの人参栽培を、是非楽しんでみてください。

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