ウッドデッキの素材には主に天然木と再生木があります。このうち再生木は天然木に無い特性があります。その特性のうちの一つの高耐候性とはどういう特性なのでしょうか?またリフォームを考える時、ウッドデッキに屋根をつけるとメリットも増えると言われます。その理由についても考えてみましょう。
ウッドデッキをリフォームする際の素材を選ぶポイントとは?
ウッドデッキの素材には大きく分けて天然木と再生木があります。素材を選ぶうえでのポイントには「見た目」、「耐久性」、「メンテナンスのしやすさ」の3つがあります。
まず、「見た目」については、天然木は独特の柔らかな風合いがあり、時間が経つと味わいが出てきます。
一方再生木は天然木に近い風合いを持ち、素材には均一性があります。さまざまな種類があり、デザインに合った素材を選ぶことができます。
「耐久性」については再生木が優れています。湿気によるカビや劣化に強く長持ちし、天然木に起こるひび割れやささくれ、変形もなくお子さんやペットがいる家庭では安全に使用することができます。
天然木は劣化やカビ、シロアリなどに注意が必要です。防腐剤を塗布したり表面を削ったりするなどのメンテナンスをすれば長持ちしますが、手間やコストがかかります。
天然木の場合は樹種によって異なり、ソフトタイプのものよりハードタイプのものが耐久性に優れます。ただ値段はかなり高額になります。
最後に「メンテナンスのしやすさ」ですが、時間をかけられない方には再生木がおすすめです。
天然木の場合は年に一度は防腐剤を塗布したり、定期的に掃除をしたりしなければすぐに劣化してしまいます。なおメンテナンスにかかる費用や労力はハードタイプの方が少なくてすみます。
再生木とは
再生木とは、使用済みの木粉と樹脂を混ぜ合わせて成形したリサイクル型の工業製品です。資源を有効活用するため、地球環境に優しい素材と言えます。木粉が混合されているため、工業製品でありながらも見た目や材質は天然木に似ています。
天然木と比較した場合、経年劣化に伴う変色や割れ、ささくれの発生が少なく、見た目をきれいに維持できるというメリットがあります。従って、メンテナンスの手間が少なく、コストパフォーマンスに優れています。
高耐候性とは?
建築材料を屋外で使用する時の耐久性の一つに耐候性という性質があります。
これはプラスチックや塗料などの高分子材料が、屋外での使用により変色や変形、あるいは劣化などの変質を起こしにくいという性質です。
この変質の原因には、酸化を起こす酸素、紫外線、赤外線、浸食などを起こす雨水、材料を伸縮・膨張させる昼夜の温度変化などがあります。
耐候性に影響を及ぼす紫外線・赤外線・雨水などの要因に対し、特に耐久性が高い性質を高耐候性と呼び、高耐候性塗料という製品も出ています。
材料によっては耐候性に優れたものもありますが、酸化防止剤のフェノールや紫外線吸収剤のベンゾフェノンなどの添加剤を混ぜることで耐候性を高めることもできます。
この耐候性の試験には、屋外で最も太陽光の影響を受けやすい位置にサンプルを設置し、天候の影響を見る方法などがあります。
ウッドデッキのリフォーム時に屋根をつけるおすすめの理由とは?
ウッドデッキを設置してから時間が経ち、そろそろリフォームをしようとお考えの方がいるのではないでしょうか?そんな方にはウッドデッキに屋根をつけるのがおすすめです。
その理由の一つに、雨や雪を防げるということがあります。そもそも雨が降るとウッドデッキに水が浮き、滑りやすくなります。危険なうえに、ウッドデッキの本来の使用目的である、洗濯物を干すとかお子さんが遊ぶといったことが難しい場合もあります。
屋根さえあれば、雨が降っても洗濯物を慌てて取り込む必要はありません。また雨でもお子さんが外で遊ぶことができます。
強い直射日光から守ってくれるというメリットもあります。洗濯物は強い直射日光で傷むものもあり、それを防いでくれます。直射日光が当たればウッドデッキの表面温度は上がりますが、それも防いでくれるため裸足でも歩きやすくなります。さらに紫外線の防止にもなります。
ウッドデッキはオープンなスペースですが、周辺からは丸見えです。近くにマンションなどの高い建物があるところでも、屋根があると上から覗き見されるのも防げます。
またウッドデッキの素材の劣化も最小限にできるので、ウッドデッキが長持ちします。
ウッドデッキのリフォームに再生木がおすすめの理由
ウッドデッキの素材には天然木と再生木があります。天然木は柔らかな風合いがありますが、ささくれや割れなどの問題があります。またカビやシロアリに注意が必要で、定期的なメンテナンスが必要になります。
再生木とは、木粉と樹脂を混ぜ合わせて成形したリサイクル型の工業製品です。デザインが豊富で耐久性にも優れています。ただ直射日光を長時間浴びると高温になるものもあります。屋外にさらされたウッドデッキは酸素、紫外線、赤外線、浸食などを起こす雨水、材料を伸縮・膨張させる昼夜の温度変化などにより劣化します。
これらの要因に対し、特に強い性質を高耐候性と呼びます。高耐候性という面を考えれば再生木はウッドデッキには最適の素材です。ウッドデッキに屋根を設けると、雨の日でも活用できます。自宅のウッドデッキのリフォームをお考えの方は、屋根をつけるということも考えてみられてはいかがでしょうか。
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