ルーバーは家のさまざまな箇所で使われる、決して珍しくないアイテムとなっています。皆さんのご家庭ではどのような材質のルーバーが使われているでしょうか?ここではルーバーに使用される何種類かの素材を取り上げ、その特徴について考えてみましょう。
ルーバーの材質の一つであるアルミとはどんな素材
ルーバーの材質には天然木、人工木、アルミ、ガラスなどがあります。そのうちの一つのアルミとはどのような素材なのでしょうか。
アルミは正確にはアルミニウム(Al)と呼ばれる金属です。その性質には、汚れにくく、耐久性に優れるという点があります。また雨に濡れてもサビたり腐ったりすることはありません。総合的にメンテナンスが少なくて済む素材であると言えます。不燃材料になるので防火対策にも効果があります。
ただ表面は銀色で、カラーバリエーションはありません。単調で、冷たい感じがすることは否めません。仮に塗装をしても、時間が経つと剥がれてきます。また金属の中では柔らかく、衝撃には弱いというデメリットもあります。
ルーバーとしては、直射日光を遮断するという目的や、外からの視線を遮るという目的などで使われます。それ以外にも、外壁の装飾、外構フェンス、バルコニーや屋上のフェンスなど、アルミは主に屋外で幅広く使われます。
ルーバーの材質の一つであるガラスとはどんな素材
ルーバーを設置する目的には、直射日光を遮断する、外からの視線を遮る、風通しをよくする、光を取り入れる、などがあります。
さて外からの視線を遮り、光を取り入れるという、二つの目的を同時に可能にするのがガラス製のルーバーです。アルミなどと比べ、閉じたままでも光は入ってきます。すりガラスを使えば目隠し効果もあります。また風通しもよくすることもできます。
明るさがあり、透明感や開放感があることから、自宅窓にガラス製のルーバーを取り付ける方が増えています。
ただ窓ガラスとしてのルーバーは比較的値段は高くなります。またガラスの一番の問題は割れやすいということです。掃除をする時などに割れなどもチェックすることが大事です。
割れた場合も窓ガラス一枚の交換までには至らず、小さな羽板一枚を交換すれば復旧することができます。
ルーバーの材質の一つである人工木とはどんな素材
ルーバーの材質の一つに人工木があります。人工木とは、自然の木によく似せて作られた工業製品のことです。
人工木の種類には主に、樹脂のみを原材料とするものと、樹脂に木粉を混ぜたものを原材料とするものがあります。樹脂の材料としてはポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂などがあります。
人工木では加工性がよいこと、シロアリがつかないこと、防腐処理が不要なこと、耐久性に優れること、ささくれがないこと、など天然木には無いメリットがあります。
ただ長時間日光に当たると非常に高温になるという点は注意が必要です。また天然木のよさである質感があることや自然の温もりは望めません。
ルーバーの素材として使用場所を考えると、天然木は屋内、人工木は屋外となります。それに加え、手の届きにくい所、湿気の多い所には人工木が向いています。
ルーバーの材質の一つである再生木とはどんな素材
ルーバーの素材として使われる素材に再生木があります。再生木も人工木の一種です。
再生木は廃材の木粉と、ペットボトルなどのプラスチックの廃材を粉砕し、押出し成形で部品に仕上げます。
天然木によく似た再生木ですが、人工木と同じようなメリットがあります。それに加え、廃材を利用しているため資源保護や環境保全というメリットもあります。
なお穴を開けたりする加工は、通常の工具を使えば十分に対応できます。
ルーバーの材質の一つである天然木とはどんな素材
天然木の一番の魅力は自然の風合いが楽しめることです。ルーバーに使用しても温もりが感じられます。触った時の感触も自然の滑らかさがあります。また高級感もあるのが天然木の特徴です。
ガラスのように割れる心配はありません。何かが当たっても、アルミのような金属音はありません。
人工的な加工や化学物質を一切使用していないので、アレルギーを持っている方には向いています。
腐食やシロアリの心配はありますが、しっかりメンテナンスを行うことで長く使用できます。品種にもよりますが、30年以上使えるものもあります。そのため、屋外の公共施設などでも使用されます。
ルーバーに使用される素材とその特徴について
さまざまな材質のルーバーが登場しています。アルミは汚れにくく耐久性に優れています。ただ単調さは否めず冷たさを感じます。ガラスは光を取り入れるには最適の素材です。すりガラスなら外からの視線もある程度遮ることができますが、難点は割れやすいということです。天然木は温もりがあり、ガラスのように割れません。ただ腐食やシロアリの対策は必要になりますし、耐久性にも課題があります。人工再生木は腐食しにくくシロアリにも食われません。メンテナンスも容易です。加えて天然木に近い風合いで温もりも感じることができます。いろいろな材質のルーバーがありますが、その場所の環境や取り付ける目的に応じ、最適の素材のルーバーを考えてみてください。
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