日本は森林が多い国です。このように自然が多い国で暮らしていると、自然が豊富であることが当たり前のように思えてしまいますが、その当たり前を脅かす様々な環境問題が、日本でも地球規模でも起きています。

日本の森林を守るために、森林計画制度があります。森林というのは育つのに何年も何十年もかかりますので、長期的かつ計画的に保護育成する必要があります。無計画に植樹をしたり伐採をしたりしてはいけないのです。森林計画制度に則り、林地や森林資源の利用、伐採や植樹の施業や環境保護に関する計画を、国や地方自治体、森林の所有者が相互に関わり合って作成・実施しています。

私たちも森林の恩恵を受けて生活していますので、森林計画制度について知っておきましょう。

日本の森林の面積ってどのくらいなの?

日本の森林の面積は、平成29年現在では、おおよそ2505万ヘクタールもあります。つまり、おおよそ3780万ヘクタールもある日本の国土面積の内のおおよそ3分の2、65%を超える広さが森林で占められています。

都道府県別の森林面積では、北海道、岩手県と長野県のみが1,000,000ヘクタールを超えており、特に北海道は、おおよそ5,538,442ヘクタールとなっており、おおよそ1,171,446ヘクタールの岩手県、おおよそ1,068,636ヘクタールの長野県より大きな差をつけて最も広い面積となっています。

そんな日本の森林面積ですが、おおよそ150年前から変わっていないというデータがあります。1850年から1900年の間に、2550万ヘクタールもあるとされた森林面積が2435万ヘクタールにまで落ち込みましたが、その後は持ち直して現在のような広さを維持しています。

森林計画制度って何?

森林は国土の保全、水源の涵養、生物の多様性の保全、山地での災害や地球温暖化の防止など、沢山の機能を持ち、我々の生活に深く関わっています。しかし森林を構成する立木は一度伐採すると育つまでに時間がかかるため、無秩序に伐採してしまうと森林の機能が長期間失われ、土砂崩れや風災害の原因となります。

また、無計画な伐採は林産物の供給にも支障をきたす恐れがあります。そのような事態を避けるためには、長期間に渡る計画的な森林の整備計画や林業生産活動が必要です。そのために森林法で森林計画制度が設けられています。 森林計画制度は、国による全国森林計画、森林計画区による地域森林計画、市町村による市町村森林整備計画、森林の所有者による森林施業計画に分かれます。それぞれが相互に関係しており、林地の利用や木材などの森林資源の利用、伐採や植樹の施業や環境保護に関する計画を立てることになっています。

日本の森林計画制度はどうして行われることになったの?

森林の過度な伐採や、無秩序な開発は、地滑りや土砂崩れなどの自然災害の増加や森林資源の枯渇など、私たちの生活を脅かす一つの要因となります。

森林計画は19世紀のドイツが発端となりますが、当時の日本はドイツの林業を模倣していたため、日本でも持続可能な森林計画を行うための制度が定められるようになりました。

現在では、国・県・市町村の各組織で森林計画制度の遂行指針を定めており、各々が自発的な行動をとれる体制となっています。持続可能な森林計画に基づき、適度に伐採・植林を行い、林業を維持するとともに、地盤の保護も行う事で土砂災害の発生を抑制することが出来ます。

再生可能エネルギーであるバイオマス発電の燃料としても木材の需要が見込まれており、今後は永続的に持続可能な森林計画を目指し、制度を整備していくことが必要となってきます。

日本の森林計画制度の役割とは?

日本の森林計画制度の役割は、国土の全ての森林を公益財産と捉え、全ての人々が豊かな森林の恩恵を受けた生活ができるようにするための規則を、それぞれの地域や時代に応じて制定することです。

具体的には、無秩序な森林伐採を禁じ、森林の利用と保全のバランスを保つことです。木材等の林産物の供給と、それに伴う経済活動を保ちながらも、無秩序な森林伐採に伴う自然災害や生物多様性の減少、地球温暖化等、地球規模で人間の生活に脅威を与える現象を防ぐことが、日本の森林計画制度の1番の目的・役割です。

その一方、戦後の木材不足を補うために植えられたスギやヒノキが成長し、現在利用時期を迎えていますが、林業は不採算部門のため、利用されていない現実もあります。そこで、適正に利用できるようにするため、森林を所有する自治体や個人が、森林経営計画書を作成し、国から了承を得て事業を行っています。

日本の森林計画制度の運用見直しの基本的な考え方とは?

森林計画制度は、無秩序な森林伐採や開発による災害を招くような荒廃や安定的な林産物の供給への支障、国民経済への悪影響を防ぐ為に法律で定められた制度です。長期的な視点に立って、計画的に適切な森林の取り扱い方を推進する必要からこの制度が導入されています。

その森林計画制度は、令和3年に見直しを行った上で閣議決定されています。その閣議決定の内容は、人工林の資源を、循環利用を推進しながら多様で健全な姿を維持する内容です。その計画の実現には、資源の保続を確保すると共に、造林、保育、伐採などのような施策を適切に行う必要があります。

そのためには、新たな計画に基づいて、適切な伐採や更新の確保を図るために森林計画を見直し、地域や市町村への森林計画への反映などを行うことになっています。また、健全な森林運用の為にも、適切な伐採や更新の他、森林窃盗や無断伐採を防ぐ為の対策も閣議決定された計画制度の内容に含まれています。

これだけは知っておきたい!森林計画制度まとめ

日本は森林面積の多い国であり、よほどの都市部以外では、外に出ればたいてい視界に山が入ることでしょう。このような環境で暮らしていると、緑が豊かであることが当たり前のように感じてしまうかもしれません。しかしながら、森林というのは育つまでにとても時間がかかるので、計画的に育て、伐採し、利用していくことが大切です。

計画的な森林保全と森林伐採のために、森林計画制度という制度が法律で定められています。国、地方自治体、森林所有者などが相互に連携して、将来も長期的に森林を運用できるための法律です。

直接関わることはないという人が多いかもしれませんが、私たちも森林を利用して生活している一員として、森林の計画的な運用が大切であることを意識し、森林計画制度について知っておきましょう。

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