ルーバーやウッドデッキを選ぶ際には、どのような素材のものにするか悩まれることでしょう。天然木には天然木の、人工再生木には人工再生木のよさがあります。
ところで、人工再生木とは、結局のところ何なのでしょうか。簡単にいえば、木に似せて作られた樹脂製品であり、木材の粉とプラスチックを混ぜて作られているため、木製の風合いとプラスチックの耐久性を兼ね備えているといえるでしょう。
ここでは、ルーバーやウッドデッキの人工再生木に使われるプラスチックについて、情報を整理していきます。なじみがあるようで意外と知らないプラスチックの性質について、おさらいしてみましょう。

プラスチックってなに?

私たちの身の回りはおびただしい数のプラスチック製品や部品であふれています。使用される範囲も、日用品、電気部品、機械部品、医療器具、建築用材、包装材料など、数えあげればきりがありません。

プラスチックとは一言でいうと、「石油から生まれた合成樹脂」です。即ち、主に石油(ナフサ)に由来する高分子物質(主に合成樹脂)を主原料とした、可塑性のある物質と考えられます。

プラスチックの語源はギリシャ語のplastikos(可塑性のある)と言われています。可塑性とは力を加えることで変形し、その形を保つという性質です。

プラスチックは大きく分けて、「熱を加えると溶けるが、冷やすと固まる」という性質を持つ熱可塑性樹脂と、「熱を加えると一旦溶けるが、さらに加熱すると硬化する」という性質を持つ熱硬化性樹脂に分けられます。熱可塑性樹脂にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロンなどが、また熱硬化性樹脂にはフェノール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などがあります。

プラスチックの歴史

史上初のプラスチックの誕生は838年のポリ塩化ビニルの粉末化の成功です。フランスのルノーにより作成されましたが、これは製品化できませんでした。

1870年にはアメリカでセルロイドが誕生し工業化されています。この経緯はというと、ビリヤードの球が高価な象牙でできていましたが、より安価な素材を募集していたところ、ジョン・ハイアットという印刷工が偶然に発明したセルロイドが採用されたというものでした。

1907年にはベルギー人のべークランドが、初めて合成高分子プラスチックを発明しました。これは名前にちなんでベークライトと呼ばれ、家電や自動車など幅広く使用されました。

それ以後、1926年の可塑性ポリ塩化ビニルの作成、1938年のポリスチレンの実用化、1939のナイロンの発明、1951年のポリプロピレンの発明、1954の発砲スチレン(発泡スチロール)の発明と続きます。プラスチックの大量生産のきっかけになったのが第二次世界大戦です。その戦争が終わった後、日用品などにプラスチックが浸透していき、現在に至ります。

2020年現在のプラスチックの問題とは?

日常生活で毎日目にするプラスチック製品ですが、今、このプラスチックゴミが大きな問題を引き起こしています。それは、海洋プラスチックゴミの問題です。

私たちが道路や川に捨てたゴミは、雨水などで流され、やがて海にたどり着き、海を汚します。この海に溜まった海洋プラスチックゴミは、世界で年間約800万トンと試算されており、2050年には魚の数を上回ると予測されています。海に流れ着いたゴミを誤って口に入れてしまった海の生物たちが、体にプラスチックゴミが溜まってしまったり、詰まってしまったりする問題も出てきています。さらには人間が、プラスチックゴミを食べた海の生き物を食べ、人間の体にプラスチックゴミが蓄積されているという事も分かってきています。

また、日本は「リサイクル」という肩書で、プラスチックゴミを燃料として使用する東南アジア諸国などの海外に大量に輸出していますが、洗ってあるようなきれいで再生可能なものだけを使用し、使えないものは結局捨てているのが現実です。日本は東南アジア諸国のようにゴミの処理がまだ曖昧な国に押し付けることにより、ゴミの問題を深刻化させているともいえます。

このように、海洋プラスチックゴミの問題はとても身近で深刻な問題です。世界で協力して対策を考え実行する必要があるのです。

日本はプラススチックの削減に向けてどんな取り組みをしているの?

日本政府としての取り組みには「第4次循環型社会形成推進基本計画」というものがあります。その方向性として新しく「地域循環共生圏形成による地域活性化」「ライフサイクル全体での徹底的な資源循環」「適正処理の更なる推進と環境再生」の3つが掲げられています。

この中の「ライフサイクル全体での徹底的な資源循環」では、必要な物やサービスを、必要な時、必要な人に、必要な分だけ提供するという目標のもと活動が行われています。つまり過剰な供給をしないことを徹底する事で、利便性から大量に生産、消費されるプラスチックをしっかりとした管理のもとに資源を循環させていこうという取り組みです。

また、日本の国民一人一人が取り組める内容としては、「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の3Rを心がけるというものがあります。
リデュースはマイバックやマイ箸を使用することでレジ袋や使い捨ての容器の削減する、リユースは詰替え用の商品を使用することでボトルを再利用して廃棄ボトルを削減するなどが具体的な例として挙げられます。
また、リサイクルはプラスチックを分別回収し原料として再利用を行うというものです。どれも身近な生活の中で、ほんの少しの意識の変化や行動でできる、取り組みやすい方法です。

プラスチックはどんなものに再利用される?

廃プラスチックは、大きく分けて3種類の方法に分けて再利用されます。

一つ目は、廃プラスチックを原料として再びプラスチック製品を作り出す「マテリアルリサイクル」です。飲料のペットボトルや洗剤のボトルなどの容器はもちろん、作業着やユニフォームの素材となることもありますし、荷物を載せるパレットや自動車の車止めなども作られます。

二つ目は「ケミカルリサイクル」といって、廃プラスチックを分解し、化学原料として再利用する方法です。ペットボトルであれば回収量も多いため、ペットボトルを溶かしてペットボトル材料に充てることができます。他にも、メタノールやアンモニアなどの化学工業原料化、油化、ガス化などがケミカルリサイクルにあたります。

三つ目は、「サーマルリサイクル」です。廃プラスチックは燃えやすく高カロリーなので、固形燃料にしたり燃やしたりして熱エネルギーに変えて利用します。

意外と知らない?!意外と奥が深い?!プラスチックまとめ

人工再生木に使われるプラスチックは、私たちの日常生活でも多く使われていますが、どういう物質なのかといわれると意外と漠然としか知らなかったりするものです。

プラスチックは、主に石油(ナフサ)に由来する高分子物質を主原料とした、可塑性のある物質で、日用品、電気部品、機械部品、医療器具、建築用材、包装材料など、様々な使われ方をしています。

2020年現在、注目されているプラスチック問題は、道や川などに捨てられたプラスチックゴミが海まで流れて、海洋生物がそれを餌だと思って食べてしまうという問題です。海洋プラスチックゴミ問題を改善するための対策として、スーパーなどでのレジ袋が有料化されました。

プラスチックはきちんと分別すれば様々なリサイクル方法があります。再び製品化したり、化学原料として用いたり、熱エネルギーに変換したりといった手法があります。

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