投稿:2020.09.08/ 最終更新:2023.12.04

パッシブハウス

パッシブハウスとはどんな住宅かご存知ですか。パッシブハウスは厳しい認定基準を満たした「省エネルギー住宅」です。断熱や遮熱、換気システムなどに配慮して作られる住宅であるため、冷暖房器具に頼らずとも心地良く住むことができます。それにより、心身の健康を保つことができるだけでなく、光熱費を削減することもできますので、今注目を集めている住宅です。ここでは、パッシブハウスの仕組みについて詳しくご紹介していきますので、参考にしてみてください。

パッシブハウスってなに?

パッシブハウスとは、ドイツのパッシブハウス研究所が設ける建築基準を満たした「省エネルギー住宅」を指します。地球環境に対する影響を意識し、「冷暖房器具に頼らずとも心地よく住める住宅」として厳しい性能基準をクリアしたものだけがパッシブハウスと認められます。

主に断熱材や換気システムの活用によって快適な居住性を確保する事になりますが、パッシブハウスであるかどうかを決めるのは「定められた基準を満たしているかどうか」であるため、特定の工法やデザインを必ず使用しなければならないというものではありません。設計段階からエコと快適性を求めるという特徴から、冷暖房の使用率減少と共に光熱費が安く済んだり、温度変化が少ないので心身への負担も少なくなったりするのが大きなメリットです。また環境に良いとして新築の際に補助金が出る場合もあります。

ただし、外気温が著しく低い土地でも暖房を使わずに過ごせるような高機能住宅である一方、その土地の環境に合わせたオーダーメイドとなるため設計費用や建築費用が高くつくのがデメリットです。建築基準も厳しいために、確実に認定を取ろうとすると高いコストやそれに相応しい気候の土地探しなどが必要になります。

パッシブハウスで使用する「断熱材」の目的と重要性とは?

断熱材は、家の外壁と内壁の間に挟み込む形で使用することによって、家の外の熱を室内に取り入れないと同時に、家の中の熱を逃さない役目を果たしています。そうすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

近年の住宅では、室内の気温は空調によって管理するのが基本です。しかし、断熱を施していない家の場合、室外の熱が直に室内に伝わってくるため冷暖房効率が下がってしまいます。そのため夏は暑く冬は寒いと言う悪条件の住宅になりやすく、光熱費が上がってしまいます。
これに対し、断熱材を用いれば、夏の暑さや冬の寒さを軽減してくれ、光熱費を削減することができます。

また、効果的に断熱された家では、室内に空気の対流ができるため、部屋ごとの温度の差が少なくなります。このため高齢者の方などが室内の極度の寒暖差によって体調を崩してしまうことを防ぐこともできます。

さらに断熱材には、結露を防ぐことによって建材の腐食を防ぎ、家全体の寿命を高めるなど様々な効果が期待できます。

パッシブハウスの特徴の一つの「遮熱」は断熱とはどう違うの?

快適な居住空間のために必要なのは温度管理です。リフォーム工事でも「遮熱」や「断熱」ができますが、それぞれの役割は違います。後で失敗しないよう、違いをみていきましょう。

まず遮熱は、光を反射して熱を入れないことです。室内に熱を入れないため、暑い夏には効果的です。冷房の負荷を減らすことができ省エネにもなります。しかし、熱が入ってこず、また室内の熱が外に逃げてしまうため、冬には効果がありません。

夏も冬も通年を通して効果的なのは断熱です。断熱は、熱を伝わりにくくすることです。外の熱が室内に入りにくく、また室内の熱が外へ逃げにくい、いわば保温も保冷もできる魔法瓶のようなものです。

リフォーム工事では断熱の方が基本のようで、屋根・天井・床・壁などに施工されます。一方遮熱は屋根や窓に施工されます。窓に断熱するのは難しいとされていましたが、新素材のガラスも登場し、遮熱タイプと断熱タイプを窓の位置によって使い分けることもできるようです。

省エネってなに?なんで省エネが必要なの?

テレビや新聞などで良く耳にする「省エネ」ですが、正確には「省エネルギー」の略称です。省エネとはエネルギーを上手に無駄なく使うことを指します。

「エネルギー」とは、普段私たちの生活の中で頻繁に使っている、電気や、ガス、ガソリンなどのことを指します。これらを作る元となっている、石油や石炭、天然ガスなどの資源のことも、エネルギーといいます。

省エネが必要な理由として、これらのエネルギーには限りがあるからです。例えば石油はあと50年くらい、石炭は110年くらいで無くなってしまうと言われています。世界からエネルギーがなくなってしまうと、今まで通りの生活はできなくなります。そうなる前に省エネに取り組んでいくことが大切になってくるのです。

もう1つの理由として、省エネには「地球温暖化」を防ぐ効果もあります。私たちの使っている乗り物や機械を動かすために石油・石炭・天然ガスなどを大量に燃やす必要がありますが、それらを燃やすと二酸化炭素などの温室効果ガスが発生するため、地球全体が暖かくなります。この事を地球温暖化と言います。この地球温暖化が進むと、私たち人間や、動物や植物などは今までどおりの生活ができなくなってしまうのです。

以上のことから省エネに取り組むことによって地球を救うことができるのです。

直射日光を遮断するのにルーバーがおすすめな理由とは?

近年の住宅の高気密高断熱化に伴って、また近年の地球温暖化により、直射日光を遮断して建物内を快適に保つことが非常に重要になっています。一般的に窓に設置されるのはカーテンですが、カーテンでは自由に光の量を調節することができません。そこでおすすめしたいのがルーバーです。

ルーバーは、細長い羽板を、隙間をあけて並べたものです。羽の角度を工夫することで光の入る量を調節することができ、室内が暗くなりすぎることもありません。
取り付ける場所や方角等に合わせて、床に対して水平に板が並んでいるルーバーと垂直に並んでいるルーバーを使い分けることによって、時間や季節に応じて効果的に直射日光を遮ることができ、上手に光を取り入れることができます。

直射日光を遮ることができれば、室温が上がりすぎず快適に過ごせるほか、家具や畳などの色あせを防ぐこともできます。

パッシブハウスは冷暖房の使用頻度を減らしても快適!その理由まとめ

パッシブハウスとは、「冷暖房器具に頼らずとも心地よく住める住宅」として厳しい性能基準をクリアしたものだけが認定される省エネ住宅です。その家を建てる土地の気候に合わせてデザインされ、断熱効果や換気システムがしっかりと考えられているため、冷暖房の使用頻度を減らしても快適に過ごすことができます。

なお、パッシブハウスを検討するなら、断熱や遮熱について知っておきましょう。簡単にいえば、断熱は断熱材により、家の外の熱を室内に取り入れないと同時に、家の中の熱を逃さないようにする仕組み、遮熱は光を反射して室内に入れない仕組みのことです。
遮熱対策として、光の量を調節しやすいルーバーを取り入れるのもおすすめです。

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