ウッドデッキは屋外にあり、天候や温度変化の影響をまともに受けます。特に天然木のウッドデッキなら自然の影響による劣化が気になります。ここではウッドデッキが湿気を帯びるとどうなるのか、またその対策には何があるのかを中心に考えてみましょう。
天然木のウッドデッキが湿気を帯びるとどうなる？
天然木のウッドデッキが湿気を帯びると、木材が反り返ったり、伸び縮みしたりします。さらに、木造住宅の天敵であるシロアリは湿気の多い環境を好むため、ウッドデッキの破損につながります。このようにウッドデッキにとって湿気は大敵なのです。
ウッドデッキが湿気を帯びてしまう最大の原因は、水はけが悪いことがあげられます。施工時にはウッドデッキに少しでも勾配をつけ、雨水が流れるようにすることが大事です。
また、日当たりのよい場所にウッドデッキを設置することも大事です。日がよく当たり、風通しもよければ、ウッドデッキの乾燥も促進されます。
ウッドデッキを設置した後のメンテナンスも忘れてはなりません。砂ぼこりの掃き掃除をこまめに行い、年に一度は高圧洗浄機などを使いしっかり汚れを落としましょう。
ウッドデッキを湿気から守るにはどうしたらいい？
また、素材となる木材に防カビ剤を施すことも効果的です。
ウッドデッキの1番の大敵はシロアリです。ウッドデッキの土台を高めに作り、さらに外壁との間隔を十分に取ると風通しがよくなりシロアリの発生も少なくなります。また、必要あればシロアリ予防のために業者に薬剤散布してもらうという方法もあります。
それでも万が一シロアリの被害を確認したら、その部分だけでなく全体の撤去が必要になります。その場合、家屋全体のチェックが必要になります。
なお、ウッドデッキは紫外線により徐々に色があせていき、劣化の一因となります。直射日光から守り、同時に雨水からも守ることを考えると、ウッドデッキに屋根をつけるのも一つのアイデアです。
ウッドデッキ床下の湿気対策とは？
ウッドデッキは床下からの湿気も気になります。ウッドデッキの床下の湿気対策として、ウッドデッキの床下の囲いは、風通しを考慮して作ることが大事です。風通しがよければ湿気がたまるという可能性が極めて低くなります。
ウッドデッキ床下に乾燥の機能がある川砂・砕石を敷くと空気層が増えて湿気を帯びにくくなります。もちろん住宅の基礎工事からできるのなら、水はけを考慮した地盤にするのがベストです。
どうしても湿気が改善されない場合、雨水が地面にしみ込まないよう、防水シートで床下部分を覆うという方法もあります。
ウッドデッキに使われる耐水性のある天然木はなに？
ウッドデッキは選ぶ素材により耐久年数やメンテナンス費用に違いが出てきます。ウッドデッキは湿気によりカビが発生しやすくなり、その部分から劣化が早く進みます。またこのような環境を好むシロアリ対策も大事です。
腐りにくいウッドデッキを作るためのポイントの一つとして、耐久性や耐水性の面で優れたハードウッドと呼ばれる天然木を選ぶのがおすすめです。
例えば、ヒノキやウリンがあげられます。ヒノキは、高い耐久力と耐水性があり、木肌がきれいな材料として知られています。防腐防蟻加圧注入加工されたヒノキはさらに耐久性が高まります。
マレーシア・インドネシア原産のウリンも耐久性が高く、水に非常に強い特性を持っています。別名アイアンウッドとも呼ばれ、船の材料や橋梁にも用いられる材料です。
人工木のウッドデッキはなぜ湿気に強いの？
ウッドデッキの手入れを考えると、腐敗によりシロアリが発生しやすいとされる天然木よりも、湿気に強い人工木素材がおすすめです。
天然木は湿気を含みやすく腐敗するため、ウッドデッキとして長く使用するにはメンテナンスが必要となってきます。それに比べて人工木は湿気を含むこともなく、天然木ほどメンテナンスも必要ないため重宝されています。
人工木が湿気に強い理由としては、湿気の吸収率が低いという点があげられます。耐水性に優れているのです。また、人工木は耐久性があり、経年劣化しにくいという特徴もあります。
ウッドデッキの湿気対策について
境を好むシロアリの脅威にもさらされます。
ウッドデッキを湿気から守るためには、まず日当たりと風通しをよくすることが求められます。そのうえで、薬剤散布などを考えましょう。
床下部分の湿気は特に注意が必要です。風通しをよくし、砂利などを敷くと影響は少なくできます。人工木なら耐水性も優れメンテナンスの手間も少ないなど、ウッドデッキ素材にはピッタリです。
ウッドデッキを設置するといろいろな使い方ができ暮しも変わります。長い期間ウッドデッキがある生活を楽しむため、湿気対策は十分に考えておきましょう。
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