投稿:2020.03.03/ 最終更新:2023.12.04

住宅を建てたり購入したりされた方はお聞きになったと思いますが、土地面積、建築面積、延床面積とは何かご存知ですか?さらにここでは建ぺい率のことや、バルコニー・ウッドデッキのように延床面積の算出に含まれない部分があることも学んでおきましょう。

土地面積ってなに?

「土地面積」は「敷地面積」とも呼ばれ、真上から土地を見たときの面積を指します。そのため、斜面にある土地の場合は実際よりも小さくなることがあります。建物が既に建っているか、これから建物を建てるかは問わない、単純の土地面積になります。

敷地面積には、登記簿に記載されている登記簿面積と、実測面積の二つがあります。登記簿上の土地面積を地籍とも呼びますが、この地積は敷地の実測面積と異なる場合もあります。

土地の単位には「筆」を使い、一筆(いっぴつ)、二筆(にひつ)と数えます。

境界が直線の土地であれば、普通は四隅に筆界点があります。それらを結べばだいたいの境界が分かります。

建築面積ってなに?

建築面積は、建物の壁や柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積のことを言いますが、その水平投影面積とは建物を真上から見た外周面積のことになります。

一般的な住宅では、1階部分の面積が概ね建築面積になります。ただ設計上、1階より2階の方が広い場合があります。その場合は、2階を地面に投影した面積が建築面積になります。

建築面積は建ぺい率の計算基準として使われ、建ぺい率×土地面積=建築面積になります。

バルコニーやひさしは突き出た部分が1m以下なら建築面積には含まれません。もし1m以上突き出ている場合は、突き出た部分の先から1m下がった所までが建築面積に含まれます。これはピロティ、ポーチ、外廊下、外階段についても同様です。

延床面積ってなに?

延床面積は、建物の各階の床面積を合計して算出します。例えば2階建ての家ならば、1階と2階の床面積を合計したものになります。

各階の床面積は外壁または柱の中心線で囲まれた壁芯面積のことを言います。

家を広くしたいなら延床面積を広くすればよいのですが、住宅の価格は高くなります。費用や土地の関係から、延床面積を広くすることができないこともあります。

そんな場合には、延床面積に含まれない設備を利用することができます。代表的な設備としてロフト(小屋裏収納)、外部階段、バルコニー、庇や玄関ポーチ、出窓がありますが、これらの全部または一部が延床面積に算入されません。

またビルトインガレージ、地下室、備蓄倉庫、蓄電池を設ける部分、自家発電設備、貯水槽は全部または一部が容積率の計算から除外されます。

建ぺい率ってなに?

住宅を建てようとした場合、よく聞く言葉に「建ぺい率」や「容積率」があります。

このうち建ぺい率とは、敷地面積(建物を建てる土地の面積)に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合のことで、建ぺい率(%)=(建築面積)÷(敷地面積)×100で計算できます。

限られた土地を有効に利用し、ギリギリまで建物を建てたくなるのは誰しもが思うことです。しかし建ぺい率が高くなると、当然隣の家とのすき間が狭くなり、日当たりや風通しは悪くなります。また火災などの災害時には問題が生じます。

それらを解決するために、建築基準法では建ぺい率に制限を設けています。用途地域は全部で13種類あり、それぞれに建ててもよい建物の種類や建ぺい率、容積率の上限が決められています。

例えば100㎡の土地の建ぺい率が60%で制限されている場合、建物面積が60㎡になるように建物の設計を考えなければなりません。

延床面積の算出に含まれないものってなに?

住宅を購入する時にはどうしても居住空間の広さである延床面積が気になります。ただ建築基準法上は延床面積に含まれない部分もあります。これらの部分が多ければ多いほど、住宅は実質的に広くなります。

これらの中で一番注目しなければならないのがベランダ、バルコニー、ウッドデッキと呼ばれる部分です。

ベランダやバルコニーは、外壁面からはみ出した幅が2m以下の部分については延床面積に含まれません。またウッドデッキのように庇などの壁で囲まれていない外側の部分も、2m以下の幅であれば延床面積に含まれません。

これらは2m以上突き出している場合は、2mを差し引いた残りの部分が延床面積に含まれます。

また玄関ポーチ、ビルトインガレージ、地下室、ロフト(小屋裏収納)も延床面積に含まれない場合もあるので注意しておいて下さい。

ウッドデッキは延床面積に含まれる?家を建てる際の面積について

「土地面積」は「敷地面積」とも呼ばれ、真上から土地を見たときの面積を指します。建物が建っているか否かは問いません。

建築面積は、建物の壁や柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積のことを言いますが、その水平投影面積とは建物を真上から見た外周面積のことになります。通常の住宅では、1階部分の面積が概ね建築面積になります。延床面積は、建物の各階の床面積を合計して算出します。各階の床面積は外壁または柱の中心線で囲まれた壁芯面積で計算します。

建ぺい率(%)=(建築面積)÷(敷地面積)×100で計算できますが、建ぺい率には制限があります。ベランダ、バルコニー、ウッドデッキの全部または一部は延床面積に含まれません。容積率で制限があっても、これらの設備で広い家を建てることができることも覚えておきましょう。

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